2015-01-01から1年間の記事一覧
来る10月23日。 九州限定配本、書籍版「片隅」発売です。 巻頭詩は、谷川俊太郎さん。挿画は新進気鋭の福岡出身、田中千智さんです。 菅野も、「銃眼」という作品を書いてます。 九州県外からも、通販をうけつけておりますので、どうぞ記事をお読みくだ…
肌寒さを感じる、良い季節です。夜長に、お楽しみいただければ幸いです。 m.kaji-ka.jp
連載二回目になります。 » 風琴堂覚書 瑠璃 弍 菅野 樹 WEB文芸誌 片隅-かたすみ- 伽鹿舎m.kaji-ka.jp
6/6 連載二回目になります。 よろしくお願いします。 http://m.kaji-ka.jp/daily/novel/1794
<a href="http://m.kaji-ka.jp/daily/novel/1794">風琴堂覚書 瑠璃 壱</a> よろしくお願いいたします。
【第7回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」novelcluster.hatenablog.jp 「花闇」お読みいただき、ありがとうございました。 今回は、未来。 難しいお題でございますが。 この素晴らしい世界 波の音が激しくなると、冷…
茫々たる薄野原の真ん中で、萩の花枝を幾本か右手に持った狩衣姿の男がいる。 歳の頃は、四十ほど。空に昇りゆく煌々と冴えた月を眺めている。 はて、紅葉狩りにと出かけてみたが、どうやら迷い子になってしまったらしい。 従者の姿も、何もない。 けれども…
三味線の糸が切れ、さっくり小指が切れてしまった。お幸は泣きそうな顔をして、血が滲む小指を口に含む。 あぁ、いやだ。くさくさする。もう、何日も、人と話していない、ご飯も食べていないような気がする。買い置いていた酒だけが、減っていく。このお江戸…
下町の紫陽花がそろそろ花を開こうとしている。 江戸の町にも、梅雨前のどんよりとした雲が広がり始めていた。 繁華な町でも、雨が降れば泥まみれになってしまうのが、難儀な点だった。 「お前さんに頼んでおくと、間違いないねぇ」 日本橋の、薬種屋太田屋…
色彩溢れる繁華な街を抜けると、小さな橋があり、それを渡れば灰色の古い町がある。とある古い店は、洋酒と洋モクしか売っていない奇妙な所で、店番は年中、白髪の長髪をバンダナで巻いたインディアンみたいな婆さん。そこに入るには、前に端整に座るジャー…